« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »

2009年5月

屋久島 悠久のお宿

屋久島最後のお宿は永田いなか浜の屋久の子の家

同じいなか浜で屋久島先輩のTちゃんが教えてくれたお宿は

残念ながらいっぱいやったので、自分でインターネットなんかを

ほりほりして見つけたんやけど、ここも、大当たり~

杉の香りに包まれる純和風のお宿。

Dsc02569

晩御飯は海を見渡せる囲炉裏のある大広間で

Dsc02555

屋久島の海の幸や山の幸を使ったウマウマ料理~

Dsc02550

ご主人の民謡をサカナに、他の泊まり客の人らと、屋久島の旅の思い出を語り、

屋久島っていいですね~、ほんと、また絶対来たいですね~と

もりあがるひと時。

心なしかみいんな、表情がやわらかで。

Dsc02548

お料理に使われてるお塩はこちらのお宿の手作りで

お風呂はその手作りにがりが入った、にがり風呂~

Dsc02551

悠久に融ける・・・・・いや~、ほんまに、屋久島という場所ほど

悠久という言葉がぴったりくる場所はないような。

刹那的な普段のあたしの日常では『悠久』なんて、絵に描いたもちって感じやもん。

そんな壮大な言葉が違和感なく、自然に気持ちにそうてくる・・・

そういう旅ができたのは、ほんまにありがたい

ありがたいと言えば今回のお宿、どちらも大当たりやってんけど

すごい嬉しかったんはどちらのご主人も英語がばっちり。

これはも~、なぜなに質問君のケガニちゃんを旦那に持つ身としては

めちゃくちゃありがたいのよっ。

ひとりで、ずうううううううと、ケガニちゃんの、これ何? 何で?

何するのん? いつするのん? どうするのん? の質問に

いちいち答えとったら、舌ちょんぎれるけんね。

この屋久の子の家さんでは、ほんのちょっとでもいいから

屋久島で釣りがしてみたいというケガニちゃんのために

宿のご主人さんのお友達が釣竿をもってきてくれはってんけど

その方も英語がバッチグゥで、晩御飯の間、

ずうっとケガニちゃんのお守りをしてくれはり、

あたしはお陰で至福のリラックスタイム。

でも、そういえば、最初に泊まった宿のご主人がおもろかったんよね。

屋久島で英語を話せる人は何人ぐらいいてるんですか?っていうケガニちゃんの質問に、

ううううううううん、って腕組みして考えはったご主人の答えは

「 May be 5! 」

ええええええ、たったの5人???

屋久島中で? こんなに人いてるのに?

それはないやろ~~~っていうあたしらの反応にご主人再び

腕組みして、ファイナルアンサーは

「 じゃぁ~~~、 May be 15! 」

いやいや、それでも少ないですからっ

もし最初の5人説がほんまやとしたらやで、

最初の宿のご主人、 あたしらのガイドさん、

2番目の宿のご主人とそのお友達・・・・・

屋久島の貴重な5人のEnglish Speakerのうちの4人と出会ったってこと~~~?

おほほ、あたしらってついてるのね

かくして悠久の流れに身をひたした屋久島の旅も残りわずか。

もうちょっとだけつづく~。

 

ここで一句  :  目に見えぬはずの悠久見つめおり  











| | コメント (12) | トラックバック (0)

屋久島パワーストーリー

さてさて、ようやく屋久島のパワースポット本編!

やって来たのは益救神社

Dsc02508

あたしの長年の連れの知りあいがここにお参りして

彼女も、彼女の猫の体調不良も回復したというスーパーご利益のある神社。

名前も読んで字のごとし、益々救う、救いの宮の益救神社!

ここをお参りするのが、実は今回の屋久島旅行の大きな目的のうちの

ひとつやったのよね。

また今回ラッキーなことに、ヒーラーとして名をはせるここの宮司さん、

普通はかなり前もって予約をしないとお会いすることも出来へんらしいねんけど

それを聞いてあわてて鹿児島から電話したら、

あたしの予定とドンピシャリでお時間をいただけることにっ、ありがたや~

もうね、行く前から、ご利益感やないの~。

宮之浦の海に近い場所にある益救神社は、デ~ン!と構えた感じはなく、

どっちかと言えば簡素な感じの境内。

こ~んな大きなバンヤンツリーがあったり

Dsc02516

その横に無造作にこんな石像があったり。

Dsc02518

( ちなみにこの石像は、天保時代に造られた阿形と吽形の金剛力士で
町の文化財やそうです )

罰当たりにも、ふ~ん、ここがほんまにそないにパワースポット??と

思いながら、本殿に向かう石段をのぼったら、そこでね、

なんか、来たのよ~、あんさん。

パワーかなんかはわからんけど、その辺り一帯、もんのすごく清浄な空気。

ひょえ~、何、何? この気持ちよさ。

木々の間を渡る風がサラサラと葉をならす音を、しばし目をつむって聴き入る。

気持ちよすぎて寝てまいそう

ちょっと音が悪いけど、みなさんも動画でどうじょ~♪

熟睡した後のような、お風呂あがりのようなすっきりした気分で

本殿に向かい、鈴をならして手をあわす。

そして、お約束のおみくじは・・・・・・・大吉!!!!

霧島神宮につづいて、ダブル大吉! 

うれしいいいいいいいいいいいい

いや~ん、これだけでもう、ご利益もうたような気がするわん。

すっかりええ気分で宮司さんのいてはる社務所に向かう。

出迎えてくれた宮司さんは眼鏡の奥の目が優しいほっそりとした方。

そこで、なんと3時間弱。

お話をきいたり、お願い事を伝えてヒーリングをしてもうたりしましてん。

いや~、生まれてはじめてのヒーリングはと言うと、正直、

あんまりようわからんかってんけど、とりあえず身体がめっちゃポカポカして

またしてもお風呂あがりのような気分どしたのよ。

ええパワーきっと貰えたはず~。

ほんで、宮司さんに、今から最後の一泊に永田いなか浜に行くんですと

言うたら、 ああ、あそこは屋久島のビーチの中でも、

良いパワーがすごく強いことで有名ですよ~とのこと。

なんでも、いなか浜には黄色い龍が住むといわれ、

その龍の通り道とよばれる場所からは特に良い気が出てるんで

行ってみたらいいですよと教えてくれはった。

はい! 行きます! 今からすぐに行きますとも!と

意気込むあたしに、さらに宮司さん、満面の笑顔で、

あそこのビーチはね~、カップルにもええしね~、

ご利益ありますよ~とのこと。

えっと、あの~、どんなご利益が?と訊いたら

「 ラブラブです、ラブラブ! 」 とのこと。

いや、いきなりラブラブって。

今まで天照大御神がどうのこうのと、ごっつい硬い話ししてはったのにさ。

密かにうけてしもた罰当たりなあたし

かくしてあたしらの姿が見えへんようになるまで見送ってくれはる宮司さんを

何回も振り返って手をふりながら、次なるパワースポットいなか浜へと!

海がめの産卵地で有名な永田いなか浜。

Dsc02535

車道から浜へおりていく道は結構草深く、それを踏み分けるケガニちゃんは

ゴリラそのもの?

Dsc02519

着いたビーチは静かで、きれい~~~~

Dsc02520

山から流れて来た水が、海にまじわるところで、その水音にしばらく聴きほれる。

Dsc02524

森の緑も心癒されるけど、水音にも心癒されるのだわ。

それから、しばし、いなか浜を散策し、龍の通り道にも手を合わせ

最後は宮司さんの教えにしたがって(?)

大きな岩の上でケガニちゃんとふたりで居眠り・・・じゃなかった瞑想し

いなか浜パワーを堪能したのだよ。

さて、ご利益のほどはいかに、いかに~?

ここで一句 :  癒される その時間こそが ご利益か



| | コメント (15) | トラックバック (0)

屋久島パワーストーリー 長い前おき

屋久島といえば、屋久杉、そして屋久島といえばパワースポット。

はたしてそれはほんまけ?

・・・・・・・ほんまなのだよ、諸君。

あたしの場合はひと目でがあああんとなって、

人生観変わったぜ、ベイビーとか、そういうのんとちゃうかったけど、

なんか、屋久島パワーがじんわり、じんわりと五臓六腑にしみわたり、

行く前の懸案事項やった喘息も気いついたらすっかり治っており、

体調もなんやら絶好調。

そして、何よりね、みなさん、信じはれへんやろうけど

欲というものがなくなってきたのよ~~~~~~

いや、食欲はあってんけどね。

なんて言うんかなぁ。

生きていくのんに必要なシンプルな欲以外はなくなるっていうか

今、手の中にあるもんで満たされて、もっと、あれ欲しいとか

もっとこうなりたいとか、そういう気持ちがうせましてん。

( いや、今はもう、ものの見事にもどってきたけどね )

え~、ほんまぁ?

ほんまどすねんってばっ。

なんでそれに気づいたかっていうと、ものすご~く昔に

お話ししたことあると思うんやけど、小生、毎朝、過去日記というもんを

つけてるざます。

自分の目標や願望を過去形で箇条書きにするというこの日記、

かなり、あなた大丈夫ですか?的やねんけど、

でも、これが結構、きくんですのよ、奥さ~ん。

って言うてもね、別におまじないとかやのうて、

自分の意識の中に、自分の進みたい道、自分の求めてるもんを

くっきりとやきつける手助けみたいなもんかなぁ。

こうなりたいという思いがあっても、結構、日々の生活の中で埋もれてしもて、

あれ? こうなりたかったはずやのにって思うことがあれへん?

でも毎朝、書いてると、さすがに覚えてるもんで、あ、どないしょうと迷うた時、

いやいや、あたしの行きたいんは、こっちこっちという道しるべが

早うみつかるような気が。

それに、この日記に書いたことはかなりの確率で実現してんのよ、ほんま。

いわば、あたしの欲のかたまり覚え書きのようなこの日記

どんな時も毎日欠かさず書き始めてもうかれこれ3年以上?

それがね、屋久島について二日目、いつものように書こうとしたら

ものすごい違和感が。

毎日、毎日書いてたお願い事、それが全部、めちゃくちゃ

そらぞらしく感じて。

え? あたし、こんなことをほんまに願うてたん?

なんで?

今のままでええやん。

健康で、ご飯が美味しく食べれて、それで十分やん、何を

それ以上願うのってさ。

そんな仙人というか、悟りをひらいたようなことを思うなんて

あたしの欲深い人生で初めて~~~~~~!

ほんまにびっくりよ。

でも、屋久島におる間、ずうっと、そんな感じやったのよね。

ハイパーケガニちゃんもそう思えば穏やかやったしさ。

いつも旅行にはつきものの夫婦バトルも全然なかったし。

おそるべし屋久島の、頑固な欲汚れもすっきり!の浄化パワーッ

ここに移住しはる人が多いってのもわかるかも。

でも、反面、あたしはまだここに住みに来たらアカンなとも思うたの。

だって、あんなに満ちたりてしもたら、きっと、もう書かへんと思うもん。

小説? ええやん、別に書かんでもって。

そこまで悟りを開いてしまうのは、やっぱり困るけん、

こうしてたまに訪れて、欲ヘドロにまみれた心をリセットするぐらいで

今はええんかも。

ほんで屋久島、そういう島全体を包んでる浄化パワーも

もちろんやけど、その中でもパワースポットと呼ばれてるとこが

いっぱいあるんよね~。

オーラとか、パワーとか、ヒーリングとかが大好きなあたし、

もちろん行ってきたじょ~

ああ、一気にその話しもしょうかと思うてたのに、前おきが

長なりすぎたんで、本編はのちほど~。

はぁ、こうやって、アップがだらだらになるのじゃ

許してたもれ。

               

                            なでなで欲はつきないわ~

Dsc02915_3



ここで一句: 欲おちて 目からウロコも 落ちちゃった

   
















| | コメント (16) | トラックバック (0)

屋久島 うまうまドライブ

翌朝、昨日の雷雨がうそのような快晴!

Dsc02488

三泊お世話になった四季の宿さんを後にして、屋久島も残り一泊に。

あっと言う間やないの~。

行く前に、一週間ぐらい行ったほうがいいよと、屋久島旅先輩の

Tちゃんから聞いてはいたものの、ほんまやわ~。

今度はもっとゆっくり来たいじょ~。

お宿のみなさん、ほんとにお世話になりました!

Dsc02491

( 写真はご家族の許可を得て掲載いたしております )

お部屋きれい、お食事うまうま、景色最高、お宿のみなさん、とっても親切と

ほんとに良いお宿♪

お宿で旅行の良し悪しって左右されるもんね。

帰りには銀ちゃんに琵琶の葉までもらっちゃったもんね~。

で、残りの一泊は永田いなか浜という海側で宿泊の予定。

レンタカーでレッツラゴー♪

ぽんたん館では、たんかんジュースを買い、

Dsc02500

車で通るたんびに、あれ絶対食べる!と

チェックしてたお茶屋さんの抹茶ソフトを食べ

Dsc02504

なんか、ケガニちゃん、またでかい・・・・

茶畑の横をドライブ~♪

Dsc02506

お昼は屋久島ならではの鹿焼肉!

この鹿刺し、臭みがなくって、ジューシィで、うまうま~

Dsc02502

ご、ごめんね、昨日、屋久鹿ちゃんを見て、あんなに

かわいい、かわいいと大騒ぎをしてたのに・・・・

今日はそれを美味しい、美味しいと食べてるなんて。

これぞまさしく、食べちゃいたいほど可愛いってこと?

ほんまね、命に感謝して食さねば。 

そしてお次は自家栽培の屋久島ウコンってのを買いに。

普通のお家で販売してはるんやけど、ここのおばあちゃんの

「 ウコンはね~、ちんちん代謝が良くなるのよ~ 」

( いやいや、おばあちゃん、それを言うなら新陳代謝 )

との言葉に、日本語ほとんどわからんのに、

ちんちんとか、そういう言葉は何故か知ってるケガニちゃんは、

激しく反応。

「 え? これ飲んだら、ちんちんがおっきくなるの???? 

ほんま? ほんま?」

と身をのりだしてはったわさ。

・・・・・なりませんからっ

かくして、絶好のお天気の中、車は好調に永田浜をめざす!

・・・・って食べてばっかりやけどね。

いやいや、あんさん、そればっかりやないのよ。

実は今回の大きな目的のひとつ。

屋久島のパワースポット探訪!

屋久島ウマウマでパワーチャージされた至福の胃袋で

さらなるパワーを求め、車は走る~。

次回、屋久島パワースポット編へとつづくじょ~

ここで一句 :  消費した カロリーすぐに とりもどし 

( 11時間歩いたのに、その分は多分3時間ぐらいでとりもどしたと思われ )

| | コメント (19) | トラックバック (1)

縄文杉 フルムーンウォーキング

1ヶ月のうち40日は雨ふりと言われる屋久島。

ほんでも、この旅行の日程中は

週間天気予報によると、ちょっと小雨マークがついてる日があるぐらいやし

着いてからも、気持ちのええお天気続きでラッキ~♪と思うてたら

それは、あまち、あまちも、大あまち~~~~~!

いよいよ縄文杉登山の朝・・・・っていうか、草木もたぶん縄文杉も

ぐ~ぐ~眠る丑三つ刻、夜中の3時起床!

あたりは真っ暗、そして、外では土砂降りの雨

こ、この雨の中、歩くのん???

でも、とりあえず今のところ連絡がないってことは決行ってことよねと

よろよろと用意をする。

4時にガイドのTさんが迎えにきてくれはる。

いや~、すごい雨ですねと、Tさんも困り顔。

途中で朝ご飯のお弁当をピックアップして登山口に向かう。

Dsc02380

雨はどんどん、ひどなるばかり。

しゃかりきのワイパー越しの道路は、川状態。

到着した登山口でしばし、様子を見るけんど、雨がおさまる気配どころか

ピカゴロと雷までなってきたやないの~~~~~

しかし、時間はすでに5時 

( あ、この時計は香港時間あるよ )

Dsc02382

雨のため、いつもよりペースが遅くなることも考え、

行くなら、そろそろ出発せにゃならんということで、

とりあえず歩きはじめることに。

雨具にポンチョに傘とフル装備。

まだ真っ暗なんで、ヘッドライトをつけて、トレッキングスタート。

Dsc02384

ケガニちゃん、余裕の笑顔やないの。

縄文杉登山、何がネックかというと、実は急な傾斜とかやなく

延々と続く、片道3時間のトロッコ道。

一時間ほどしたら、こんな風に線路の真ん中に板がしかれ、

Dsc02459

ちょっと歩きやすうなるけど、それまでは

枕木の上を渡るようにして歩かなあかんのよね。

これが結構しんどい。

夜明け前の大雨の中、足元をみながら、ひたすら歩く、歩く、歩く。

ほどなく、小杉谷集落跡という、昔の集落跡に到着。

屋根があるところは、しばらくないということで、朝ご飯~。

いや~、しかし、すごい雨・・・

 

 

ほんでも、この雨のおかげで、いつも混み混みというこのルートも

この雨の中、歩いてるグループは、ほとんどおらず

それはそれでラッキーやったかも。

それに雨の森はまた、それはそれで、めちゃ綺麗・・・

Dsc02386_2

前の日に歩いた、苔におおわれた白谷雲水峡が

やさしい女性的な雰囲気やとしたら

巨木がいならぶ、この縄文杉登山ルートは力強く男性的な雰囲気。

はげしい雨の中、めりめりと腕をのばす木々のパワーが

感じられるようで。

Dsc02393

雨で生命力をふきかえしたような、濃い緑の森の中

黙々と歩くこと3時間、ようやく雨も小ぶりになり

トロッコ道は終了。

こっからは登山道。

Dsc02441

上り坂と階段が続くけど、平坦な道3時間にしんどなってたんで

思うたよりも足取りは軽やか。

そして30分ほどでウィルソン株を通過。

Dsc02399

この巨大株の杉は、大阪城築城のために切られたとの

説もあるらしい。

こんな大きな木、大阪までどないやって運んでんやろ、秀吉さん。

建てるなら、運んでみせよう、ほととぎす?

このウィルソン株の中の探訪は帰り道にするとして

雨がやんでるうちに縄文杉をめざそうと、先を急ぐ。

大王杉、夫婦杉、続々といならぶ屋久杉を見ながら

Dsc02413

出発から約5時間半、ようやく、縄文杉に到着~~~~

Dsc02421

もやに包まれた縄文杉はさすが悠久の王者の風格。

樹齢2000年とも7000年とも諸説がある縄文杉。

どっちにしても、すごい!!!

想像のつかへんその時間の単位。

雨降りでたいへんやったけど、ほんま、そのお陰か、

あたしらが着いたときには、周りには誰もおらず

しばし、ゆっくりと縄文杉をみあげる。

その悠久オーラを堪能したとこで、休憩所にうつってお昼。

思ったよりも結構、楽やったかも~~と思いながら

おにぎりを食べる。

しかし、それも、またしても大甘ち!

食事が終わり、くだり始めた途端に右のひざがズキズキしはじめる。

いたたたた。

ひざが弱いんでサポーターをはめてたんやけど

はめてなかった方の右のひざが、やっぱりやられたみたい。

しばらく、我慢して歩いてみたけど、すぐにたまらんぐらいの激痛に。

急遽、左にはめてたサポーターを右につけかえ、ちょっとましに

なったけど、いたいよ~、いたいよ~~

上りの張り切りぶりはどこへやら、へっぴり腰のそろそろ歩き。

で、ふと見たら、ケガニちゃんも同じような歩き方で

ひざ痛い~~~~と顔をしかめてる。

ガイドのTさんいわく、上りは元々の体力でいけるけど

下りは日頃の運動量が出てくるとのこと。

ほっほ~う、わたいら運動不足夫婦、おっしゃるとおり!

さすがやなあ~・・・って感心してる場合とちゃうがな。

痛いがな。

ハネムーンやったはずやのに、よぼよぼ歩きのフルムーンに

なってしもた。

そんなあたしとケガニちゃんを、

たしか、あたしらよりかなり後ろを歩いてたはずの、

おじいちゃん、おばあちゃんのシニアハイカーグループが、

ひょひょいのひょいと、まるで猿とびえっちゃんのように追い越してく。

「 オニイチャンら、がんばりや~ 」

とか言いながら。

ほんまね、人生というのは日々の積み重ねなのだね。

のぼりよりも、かなり長い時間をかけて、ウィルソン株までもどってくる。

中に入って、一休み。

ここにはハート型に見える切れ目があるというので、きょろきょろ探す。

あ、あった・・・!

Dsc02449

このウィルソン株の中はとにかく広~~~~くて、

山の神様のお社がまつってあり、その前をさらさらと流れる小川もあり

静謐な空間。

ここでの休憩で疲れも大分いやされ、再び出発。

ようやっと、激痛の下り坂もおわり、懐かしのトロッコ道。

でも、こっから、まだ3時間なのよね

Dsc02454

ほんでも雨がすっかりあがったなか、つやつやの緑が

目を楽しませてくれる。

Dsc02462

そして立ち止まり、立ち止まりしながら、歩くこと3時間半!

ついにゴールに到着~~~~~~~

距離にして22キロ! 時間にして11時間半!

完歩したじょ~~~~~~~

は~、これも、ペース配分してくれ、励ましてくれ、

手作りのおやつまで作ってくれはったガイドのTさんの

おかげ~~~。

ありがとう~、ありがとう~~~の大感謝

へろへろになりながらも感動してたら、

あたしらと前後して到着してた、もうちょっと年配のおばちゃまグループは

ついた~、ついた~と言いながら、抱き合って泣いてはったりして。

いや~~、よかった、よかった。

後半、かなりつらかったけど、やっぱり登ってよかった~~~。

宿に帰って、お疲れさんの一杯。

Dsc02479

はぁ~、やれやれ・・・

次回はもっとちゃんとトレーニングしてからのぼりたいじょ~

そして屋久島、まだまだ、つづく・・・

 

ここで一句 : ハネムーン いきなりよぼよぼ フルムーン

 

 

| | コメント (24) | トラックバック (0)

屋久島 深呼吸 森呼吸 新呼吸

次の朝、初の屋久島トレッキングを控えてワクワクしすぎたんか

起きたらまだ夜明け前・・・おかげでこんな綺麗な日の出が

おがめたじょ~

Dsc02308

この日の予定はあの、もののけ姫のインスピレーションの

発祥の地では?と言われてる苔の森で有名な白谷雲水峡。

有名な縄文杉登山は人が多いとか、時間が長すぎるとかで

おすすめしない人も実は少なくない中、この白谷雲水峡は

誰もが口をそろえて言う屋久島のおすすめスポット。

た~の~し~み~~

今回、二日間のトレッキングのガイドを引き受けてくれはったんは

モスガイドクラブさん。

ガイドさんなしっていうのんも、考えてみたけど

あたしもケガニちゃんも山歩きは、ほぼ初心者。

それになんて言うても、質問君のケガニちゃん。

あたしじゃ対応できませんけんっ。

いや~、しかし、このモスガイドクラブさんもやけど、

他にも色々問いあわせしてみたガイドさんら、

ほんまに、みなさん、めちゃくちゃ感じよかったのよね。

屋久島って善人しかおれへんの? 

それとも屋久島に住むとみんな善人になってまう?

このモスクラブガイドさんのみなさんも、直前まで

あたしとケガニちゃんのあ~やこうやという心配や

爆想の質問に、それはそれは丁寧に答えてくれはったのよね~。

ともあれ、8時! 2日間お世話になるガイドのTさんが

宿までお迎えに。

なんと若干26歳!

屋久島に来て5年。

初めて屋久島に旅行で来て、2日目には、もう屋久島に住もうって

決めたんやって~~~

屋久島の吸引力ってすごいかも。

上り口まで車でゆられることしばし。

おお、絶景!

Dsc02311

そしていよいよ、白谷雲水峡トレッキングへ。

上り口からしばらくは、思いもかけず、

デッキのような木で整備された道で歩きやすい。

そして、屋久島にきて初めて目にした屋久杉!!!

Dsc02312

で、でっかあああああい!

ちなみに屋久杉と呼ばれるのは樹齢1000年以上の杉やねんて。

1000年やで、おくさんっ!

金は100歳、銀も100歳の10倍ざますよっ!!!

すごい~~~~~

あたし、自分はきっと120ぐらいまで生きるかなって

思うんやけど、さすがに1000年はウルトラCやなぁ。

そしてケガニちゃんが今回すっかりラブラブになったのは

姫シャラの木。

Dsc02316

この木は表皮が薄いんで、木の中を流れる水が感じられ

触るとひんやり。

暑がり、汗っかきのケガニちゃんは喜んでハグしまくり

残念ながら桜の季節は終わりかけてて、見ることができへんかってんけど

色んなところに、ハラハラと散ったその花びらが。

Dsc02338

ぽかりと宙に浮かぶような椿の花。

Dsc02322_2

ほんで、これは、ナウシカのオーム?

Dsc02326

もう、まわりは緑、緑、緑・・・・

Dsc02335

深い緑の森の中から屋久鹿もあらわれて・・・

Dsc02341

静けさと平和に満ち満ちた空間。

なんて言うんやろ、この屋久島のパワー。

どっか~ん、うわああああ!っていうのとは、ちゃうのよ。

こんこんと清らかな水が湧く泉の中に、

ゆうっくりと身体をひたしていくような、そんな感覚。

実は去年の暮れあたりから、ちょっとアレルギー性喘息みたいに

なりかけてたあたし。

屋久島に出発する直前も、肺がひらけへんような胸苦しさに襲われて、

道端で立ち往生したりして、これでトレッキングなんか行って

大丈夫なんやろかと、ちょっと不安やってんけど

ぜ~~~~~~んぜん、大丈夫やったのよね、これが。

不思議なほどに。

ぐいぐい歩いても息が切れるということもないがな。

やっぱり空気がきれいなんって、すごいことやねんなぁと、実感。

3時間ほど歩いたところで、お昼。

竹の皮で包まれたお弁当を、ガイドのTさんが持ってきてくれはった

携帯お箸で食べる。

最近、巷では流行のようになってるエコやけど、

都会の中で思うエコと、こういうすごい自然の中のエコ、

またちゃうなって思うたわ。

都会やと、エコのために努力っていうか、エコに意識的に気持ちを

向けないと、どうしても通りすぎてしまいがちやけど

こういう屋久島みたいなとこにおると、

意識せんでも、自然と生活の営みが全てエコになるような

自分の身体をいたわるように、自然もいたわるようになれそうな

そんな気がした。

さてさて、お昼を食べて、お天気もよかったんで、

太鼓岩というビューポイントをめざす。

ここに行く道は唯一、急な登りで、ちとつらいけど、それもぶっとぶ、

このビュ~~~~~

Dsc02358

ガイドのTさんも気持ちよさそうにゴロリンチョ。

Dsc02349

この太鼓岩、すばらしい眺めだけあって

普段は岩の上へも登られへんぐらい混んでることも

あるらしいねんけど、この日はラッキィなことに人もまばら・・・

しばし、ゆっくりくつろげましたん。

全行程7時間ときくと、えらい長いような気もしたけど

この日のトレッキングはあっと言う間に終了した感じ。

緑に癒された一日・・・

Dsc02370

帰り道、あたしは屋久島スーパーアンチエイジングウォーターで、パワー供給!

Dsc02373

ケガニちゃんは夕食で、またしても、屋久島スーパーアルコールでパワー供給!

Dsc02377

これで二人ともパワー満タン!縄文杉登山もバッチリさ!と

思うてたけど・・・

それがどんなハードなもんか、この時には知るよしもなく・・・・

いよいよ縄文杉への道へとつづく~

 

ここで一句 : 木も風も 人もすこやか 深呼吸

| | コメント (21) | トラックバック (0)

ブー子ちゃん、SOS!

屋久島アップ中やけど、1回お休みで旬ネタ(?)アップ。

今日、街をうろちょろしてて、ふと見たら、なんと道路の向こうに、

豚インフルエンザで閉鎖されたホテルッ

Dsc02771_2

警察行動不能通過ということで、道の向こうには渡れまへん。

ホテルの入り口付近には、テープがはりめぐらされ

Dsc02772

おまわりさんと、報道陣がいっぱい。

なんか、ものものしい雰囲気やないの~~~

( 関係ないけど、この特殊機動部隊の制服って中々かっちょええのよね♪ )

狂牛、SARS、そして今度は豚ちゃん。

動物界もたいへんや

なにを隠そうあたし、ぶたちゃんも大好き

この間、日本に帰った時には、こ~~~んな可愛い写真集を買って

Dsc02780

毎日ながめて、めちゃくちゃ萌えてるというのに~~~

おお! そうや、そうや、伝染ったら大変! ということで

うちのブー子ちゃんも早速マスクをつけましたのよ。

Dsc02787_2  

みなさまも、お出かけの後には手洗いとウガイを~。

           

             おてて、ごしごし~♪
                                  
Dsc02783


ここで一句 :  マスクして 口裂け女に 間違われ


   




| | コメント (16) | トラックバック (0)

あぶらかたぶら屋久島マジック

屋久島空港におりたち、いつものごとくの夜逃げっ?てほどの

大荷物がでてくるのんを待ってたら、

空港職員の方から声がかかる。

え、いまさら重量オーバーなんで、追加料金払いなさいって

ことやないよねと身構えたら、宿へ電話してくださいとのこと。

あ、そうやったのね、よかったわん。

でも、なんやろ? まさか今更満室であきまへんってことや

ないよね ( なんで、そう、悪い方、悪い方へ考える )

そしたら、宿のご主人、

今朝チェックアウトしたお客さんが、空港まで宿の車を乗っていくんで

それに乗ってきてください~とのこと。

おお、めちゃラッキィ♪

宿までバスで行く予定をしてたのよね、この夜逃げの大荷物をもって。

なんだか幸先ええやないの、屋久島滞在!

バスを待つこともなく、お宿の立派なワゴンでドライブスタート!

鹿児島から飛行機で30分弱飛んだだけやのに、屋久島は

日本の南国というより、東南アジアの遠い島のような雰囲気。

緑の色も匂いも濃くしめってる。

ちょっと前に屋久島にいきはったYさんが言うてはった。

空港について周りを見渡すと、ふ~ん、普通の山じゃんと思うと。

でも、いざその山の中に足を踏み入れると、がびーんと凄いと。

ほんまに、そんな感じ。

車の窓から見える周りの景色は、どこか懐かしい感じのする

のどかな風景で、世界遺産とか、パワースポットという言葉とは

あたしの頭の中ではまだつながらへん。

まぁ、それも、もちろん、その時だけで、それからの4泊5日の屋久島滞在、

がびーん、がびーんと来るわけやねんけど。

今回、屋久島でお世話になったお宿は、尾の間というところで三泊、

永田浜というところで一泊やってんけど、

どちらも、めっ~~~~~ちゃ、ええお宿やったのよ~~~。

ちょっと秘密にしときたいぐらい。

でもね、そんなセチベン言うたらアカンけん。

ええ話や、美味しいもんはおすそわけせんとね。

最初の三泊お世話になったんは、尾の間の四季の宿さん。

後ろには霊峰、モッチョム岳、眼下には海を一望する

見晴らしのええ高台のお宿。                 

                   モッチョムだべ~

Dsc02298

お部屋のタイプも和室、洋室、コテージといろいろ選べ、

今回は、ちょっと奮発して、コテージに泊まっただべ~。

コテージの前にはモッチョム岳を見上げて、ぼ~っとくつろげるテラスもあり

Dsc02296

ロフトっぽい二階からは海も見えたよ~。

Dsc02297

広々した空間に漂う杉と畳の青々としたええ匂い。

思わず部屋の中で何度も深呼吸。

う~ん、細胞が開いてく感じやじょ~

そんな風に夜逃げ夫婦も、ほ~と息をついた後、

近くにあるという地元民イチ押しの公営の温泉に出かけることに♪

Dsc02300

おじいちゃんと、猫ちゃんが番台にいてるこの温泉は

地元の銭湯って感じで、まったりしたええ雰囲気。

雰囲気もええけど、お湯もぐぅ~♪

かなり熱めやけど、肌にまとわりついてくるような泉質で

かけ湯しただけで、お肌ちゅるちゅる~~~~

さすが地元民人気ナンバーワン!

うっとりと寛いでたら、壁の向こうから、ケガニちゃんと地元のおっちゃんが

なにやら、ゲハゲハと思いっきり盛り上がる声がきこえる。

何してるんやろ? えらい盛り上がってるけど。

日米ちんちん品評会かい?

まぁ、がんばりたまえ、ケガニくん。

てなことを思うてた嫁やったけど、ちゃうかったみたい。

外で待ってたケガニちゃんに聞いたら

男湯と女湯が、湯船の中でつながる穴があって、それをくぐれと

地元のじいさん達にけしかけられててんて。

あんなに熱いお湯やなかったら、絶対くぐってんけどなぁと

残念そうなケガニちゃん。

いやいや、くぐったらあきませんからっ。

いきなり湯船から君があらわれたら、善良な屋久島の婦女子のみなさん

腰ぬかしますからっ

ともあれ、その地元のおじいちゃん、実は大の釣り好きということで

しばらくケガニちゃんと釣り談義でもりあがる。

おお、釣りを愛する気持ちに国境はないのね。

でも、明日の晩とか夜釣りに行くんやったら、僕もつれてってという

ケガニちゃんのラブコールには 

「 彼女とデートやからアカン。 わしの彼女はもてるから。

夜はしっかり見張っとかなアカンのや 」

とおじいちゃん。

ははは、ふられてやんの。

しかし、屋久島のおじいちゃんパワーもすごいよね。

ハイパワーケガニちゃんとテンション変わらんねんもん。

これぞ屋久島マジック?

ついたばっかりで、すっかり島の空気になじんだ気分で

湯上りぽっぽっの身体でお宿にもどったら、これまた至福のお夕飯。

屋久島、海と山の幸、バーベキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

Dsc02301  

( 注: こちらは4人前になっておりまする )

見よ、見よ、見よ!

この、つやつや、ぴかぴか、とれとれピチピチ~~~~~

ああ、きてよかった

幸福感をかみしめて、かんぱ~い♪

Dsc02303

これはタンカンという果物をお宿でその日にしぼりはったジュースで

さわやかな甘味があって、うまうま~~~

対する(?)ケガニちゃんは屋久島の幻の焼酎と言われる三岳焼酎を

なんと一升瓶でゲットしてご満悦。

Dsc02305

・・・・一升瓶も、ちょっと小ぶりに見える・・・これも屋久島マジックかい?

かくして、滞在半日ですっかり、屋久島マジックに魅了されたあたしら。

次の日の初トレッキングにわくわくしながら、

夜は幸せにふけていったのだよ。

あぶらかたぶら、マジックツアーは、まだまだつづく・・・

ここで一句 :  気がつけば 笑顔のびやか 屋久島マジック

| | コメント (19) | トラックバック (1)

« 2009年4月 | トップページ | 2009年6月 »